公益財団法人吉野石膏美術振興財団は、2008年の設立から若手芸術家が海外で行う研修への助成を続けてきました。7年目を迎える本年は、初の試みとしてこれまでの助成採択者より選出された若手アーティストによる「記憶のイメージ / イメージの記憶」展を開催いたします。
人は自身の体験だけではなく、他人のそれにも絶えず関心を持っており、モノや場所からも歴史を見出そうとします。そして記憶はそれぞれの頭のなかで確固たる存在としてあるものの、そのイメージはつねに揺れ動き、変化するものです。
ものに蓄積された時間を読み解くことへの強い関心、とらえどころのない記憶そのもののかたち。絵画、彫刻、映像、インスタレーションなど様々な分野で活躍する16名の作家たちの作品からは、そうした記憶のさまざまなありようを感じ取ることができます。
会期|2014年11月15日(土)~11月30日(日)
11:00~19:00 会期中無休
会場|BankART Studio NYK 2FギャラリーA・B 入場料無料
出品作家|吉野石膏美術振興財団在外研修助成採択者 16名
公益財団法人 吉野石膏美術振興財団
〒100‐0005 東京都千代田区丸の内3-3-1新東京ビル6階
Tel / Fax: 03-3215-3480
《naked relations》油彩、アクリル板
(c) Futo Akiyoshi Courtesy of TARO NASU
秋吉風人Futo Akiyoshi
1977年大阪府生まれ
名古屋芸術大学大学院美術研究科修了
2011年より公益財団法人吉野石膏美術振興財団在外研修員としてベルリンで研修を行う。
分野:平面・インスタレーション
《アディバシの給水塔》
岩田草平Sohei Iwata
1979年滋賀県生まれ
東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修士課程修了
2010年より公益財団法人吉野石膏美術振興財団在外研修員としてサンティニケタン(インド)で研修を行う。
分野:アート集団Prominorityとしての活動
《Invisible Voice》
Process Museum
江田ゆかりYukari Eda
千葉県生まれ
広島市立大学大学院芸術学研究科博士後期課程総合造形芸術専攻修了 博士(芸術)
2010年より公益財団法人吉野石膏美術振興財団在外研修員としてアメリカ合衆国各地で研修を行う。
分野:彫刻・インスタレーション
《People looking through their legs》木、黄銅、額装された写真
Photo/Koen de Waal
越後正志Masashi Echigo
1982年富山県生まれ
武蔵野美術大学大学院造形研究科建築コース修了
2010年より公益財団法人吉野石膏美術振興財団在外研修員としてゲント(ベルギー)で研修を行う。
分野:インスタレーション
《ひとりごと》(一部)
石彫・大理石
川村秀彦Hidehiko Kawamura
1973年鹿児島県生まれ
沖縄県立芸術大学大学院修了
2009年より公益財団法人吉野石膏美術振興財団在外研修員としてミラノで研修を行う。
分野:彫刻
《Coexistance No.1》
墨、箔、モノタイプ
絹谷香菜子Kanako Kinutani
1985年東京都生まれ
東京芸術大学大学院美術研究科博士後期課程美術教育研究室 満期退学
2011年より公益財団法人吉野石膏美術振興財団在外研修員としてロンドンで研修を行う。
分野:日本画
《洗濯機》
木、彫刻
木村東吾Togo Kimura
1978年広島県生まれ
広島市立大学芸術学研究科博士後期課程修了
2009年より公益財団法人吉野石膏美術振興財団在外研修員としてロンドンで研修を行う。
分野:彫刻
《凪》
油彩、画布
白土佳誉Kayo Shirato
1978年千葉県生まれ
東京藝術大学修士課程美術研究科絵画専攻修了
2010年より公益財団法人吉野石膏美術振興財団在外研修員としてミラノで研修を行う。
分野:油彩画
《φ20》
大理石モザイク・フレスコ
鈴村敦夫Atsuo Suzumura
1981年岐阜県生まれ
東京藝術大学大学院美術研究科修士課程壁画専攻修了
株式会社NKBパブリックアート本部 クレアーレ熱海ゆがわら工房勤務
2010年より公益財団法人吉野石膏美術振興財団在外研修員としてラヴェンナ(イタリア)で研修を行う。
分野:壁画(モザイク・フレスコ・ステンドグラス)
《May i open the book?/この本開いてもいいですか?
(the scene from "Setsubun and Now""節分と今"のシーン)》
布にプリント、合成繊維、日本製絹糸
竹村京Kei Takemura
1975年東京都生まれ
東京藝術大学美術研究科修士課程絵画専攻油画修了
2009年より公益財団法人吉野石膏美術振興財団在外研修員としてベルリンで研修を行う。
分野:平面・インスタレーション
《Still Life with Skull》
油彩、パネルにエマルジョン地
撮影:加藤健 Courtesy of imura art gallery
橋爪彩Sai Hashizume
1980年東京都生まれ
東京藝術大学修士課程絵画専攻(油画)修了
2010年より公益財団法人吉野石膏美術振興財団在外研修員としてパリで研修を行う。
分野:油彩画
《Portrait》 (シリーズ作品)
ミクストメディア
原美湖Miko Hara
1984年岐阜県生まれ
東京藝術大学大学院美術研究科芸術学専攻美術教育博士後期課程
2012年より公益財団法人吉野石膏美術振興財団在外研修員としてプラハで研修を行う。
《vage Erinnerung》
油彩、画布
福島沙由美Sayumi Fukushima
1982年東京都生まれ
東京藝術大学大学院美術研究科修士課程油画専攻修了
現在チューリヒ芸術大学大学院に在籍
2012年より公益財団法人吉野石膏美術振興財団在外研修員としてチューリッヒで研修を行う。
分野:油彩画
《単性生殖》
3面カラービデオ
前竹泰江Yasue Maetake
1978年東京都生まれ
コロンビア大学芸術学部美術学科修士課程修了
2011年より公益財団法人吉野石膏美術振興財団在外研修員としてニューヨークで研修を行う。
分野:映像
《Images in the process of being documented (Dancers, Ereki, mid 60s)》
デジタルCプリント
水越香重子Kaeko Mizukoshi
1976年東京都生まれ
多摩美術大学卒業
2010年より公益財団法人吉野石膏美術振興財団在外修員としてニューヨークで研修を行う。
分野:映像・写真
《empty scene》
石膏、塩化ビニール、写真、他
山下香里Kaori Yamashita
1978年香川県生まれ
多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻卒業
2012年より公益財団法人吉野石膏美術振興財団在外研修員としてベルリンで研修を行う。
分野:インスタレーション
石膏を原料とする住宅建材メーカーとして知られる吉野石膏株式会社が、2008年に設立した財団法人です(2011年公益財団法人に認定)。国内外の美術活動を支援することを目的として、以下のような活動を行っています。
日本の美術界を発展させていく若い才能を支援するため、海外で研修を行う20~30代の若手アーティストへの助成金の交付を行っています。また日本の伝統文化を担う人材を支援するため、若手日本画家が国内で開く個展に対しても助成金を交付しています。
海外で行われる、日本の作家による展覧会・ワークショップや日本美術の紹介・考察を目的とした展覧会やシンポジウム、国内で行われる海外美術の紹介・考察を目的とした展覧会やシンポジウムなど、美術における国際交流事業に対し助成金を交付しています。
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